職場の教養 「下心」

考え方の事



天雲の たなびく山の 隠りたる 我が下心 木の葉知るらむ

 

この歌の作者は、柿本人麻呂です。

古くは『万葉集』に登場する「下心」という言葉は、本来は「心の奥底、本心」といった用い方をしていました。

 

「下心」が、現在のような「私心」の濃い意味合いを持つようになったのは、江戸時代頃より、といわれています。

私たちは多少なりとも、<他人に認められたい、褒められたい>という願望を抱きながら日々の生活を営んでいます。

 

仕事となれば、その感情は時と場合によって表れてくるものでしょう。

しかし、見返りや自分の利益だけを求めるようなスタンドプレイは、意図せず周囲に迷惑をかけることも、しばしばあります。

 

大事なことは、一呼吸置いて「その時の心、自分の本心」を見つめてみることです。

「その行いが、誰のためになるのか」という方向性を知ることです。

図説 地図とあらすじでわかる! 万葉集 〈新版〉 (青春新書インテリジェンス)

私心に走らず、相手へ向けた真心からの行いは、やがて大きな波となって自らに返ってくるでしょう。

そうすることが、幸せへの第一歩です。

 

今日の心がけ

自分の心の奥底を見つけましょう

引用元:職場の教養2019/6/18

(カテゴリー)考えかたのことのことの一覧に戻る